TSUKINAMI project

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丹電子障害

 出典:百式EA辞典 WEB

丹電子障害(たんでんししょうがい、'Oxnbe-kbol)とは、#043年頃に首都圏を中心に流行した後天性免疫不全疾患である。症状が進行すると全身が赤く染まる様子から『丹病(たんびょう)』とも呼ばれた。当国でのみ発見された病で、#046には厚生局により根絶が宣言されている。

名称

当時、同時期に爆発的に流行したAI機構障害が、元来『丹電子障害』と呼ばれていた。AI機構における『丹電子障害』は高度AI機構に原因不明の赤いサビがこびり付き、機能に支障をきたすもので、その様子が当時流行していた疫病に酷似していたことから、その疫病も『丹電子障害』と呼ばれるようになった。

症状

当時の厚生局の発表によれば、丹電子障害には大きく分けて神経系型と皮膚型が存在するとされている。
感染者が死に至った(生命活動を停止した後)も症状の進行が継続する。その為、感染者の遺体の皮膚は時間が経つほど赤く染まり不自然に硬直した状態となる。

神経系型

メラノサイトが多く存在する目・耳・脳髄などに症状が現れやすい。頭痛・めまい・嘔吐・微熱が主な初期症状として現れ、病状がさらに進行すると髪、虹彩の変色・著しい視力の低下・難聴・髄膜炎などを起こしながら全身に炎症が広がり、多臓器不全によって死に至る。珍しいケースとして、症状が一気に進行、脳神経系が炎症を起こし、気を失いそのまま突然死に至るケースもある。また、後述する皮膚型よりも重篤化する確率が高く、また致死率が非常に高いとされる。

皮膚型

メラニン色素沈着がある部分から特徴的な炎症(患部が赤く変色する症状)が始まり、最終的には身体の細胞組織全てに炎症が広がり壊死させる。感染者により症状に大きな差があるのが特徴。皮膚が一時的に腫れ上がりすぐに治る程度から、感染した瞬間に赤い痣が全身に広がり即死する場合もある。症状が重篤化した場合は神経系型に移行しているとも考えられる。皮膚型にはさらに散在性のものや粘膜へ拡大するものも知られている。粘膜へ拡大する症状は皮膚感染を起こしたものより比較的進行が早いとされる。

疫学

複合的な常在菌による日和見感染を原因とし、人獣共通の感染症であると定義されている。その中でも主な症状の原因として、当時新たに発見されたとされる電精ウイルス(でんせいウイルス、'Be-kbogwill haogl)によるものが大きいと厚生局は発表していたが、現在その見解は却下されている。民間のみの調査においてもその存在の発見に至っていなかったため、真偽について疑問が投げかけられていた。

電精ウイルスは、理論上、いかなる環境でも通電性がある限り存在が可能とされ、主な症例として生物の神経が発する電気信号に感染するケース、皮膚電気活動に反応し皮膚感染症と同じメカニズムで感染するケースが挙げられるが、詳細な感染ルート及びメカニズムは未だ解明されていない。

なお、国内での発症例は#046年を最後に感染者および感染機構は確認されておらず、同年、厚生局により根絶が宣言されている。

治療

流行した#040年代当時は副腎皮質ステロイドを大量に全身投与する治療法が主流であった。現在は症状に有効な血液製剤「SZT血液製剤」が開発されているが、その特殊な分離方法は国家厚生局直属の研究室でしか行う事が出来ず、また分離方法も民間には公開されていない。

都市伝説

丹電子障害に纏わる都市伝説は、根絶が宣言され長い年月が経過した現在も後を絶たない。その理由として下記のようなものが挙げられている。

  • 原因の不確かさ
  • 伝染経路の不確かさ
  • 症状の奇妙さ
  • パンデミックを引き起こす寸前まで拡大した一方で公共からアクセスできる記録が少ないこと
  • 血液製剤の製作権利が国に帰属し民間に許可されていない
  • 電精ウイルスという未知のウイルスが発見され、すぐに却下されたこと

詳しくは「丹電子障害の都市伝説」を参照。

関連項目

  • AI機構障害(AIショック)
  • SZT血液製剤
  • 丹電子障害の都市伝説
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